受診前の準備〜血液検査〜
これから不妊治療をお考えの方への受診前の準備
についてさらに解説していきますね。
2.基礎体温のデータ、もし何か血液検査等検査を受けた事があったならその結果(献血カードも)、お薬を服用中であればお薬手帳を持参
についてご説明しますね。
基礎体温に関しては前回お伝えしましたが排卵周期を把握するために持参して頂いてます。
あと、検査データについてですが
会社で受けた健康診断、人間ドック等なんでもいいです。そこにお子様を授かるヒントが隠されているかもしれませんので
1番わたし的に重要なのが血液検査のデータです。
実は不妊治療で2番目に行う検査がホルモン値を調べる血液検査なんです。(※1番目に行う検査についてはまた詳しくお話しします)
なにを調べるのかはクリニックによって異なるかと思いますが
LH:黄体化ホルモン
↪︎脳(下垂体)から分泌されて卵胞を発育させ排卵を促す作用を持つホルモンです。
排卵障害の程度や卵巣予備能(老化の程度)を評価する重要な項目です。
FSH:卵胞刺激ホルモン
↪︎上記参照
PRL(プロラクチン):乳腺刺激ホルモン
↪︎脳(下垂体)から分泌され、乳汁分泌を促す作用を持つホルモンです。産後の授乳に必要です。
妊娠すれば上昇しますが妊娠と関係なく高値である場合、月経不順、不妊症や流産の原因となることがあります。まれに脳下垂体腫瘍が存在する場合もあります。
TSH:甲状腺刺激ホルモン
↪︎脳(下垂体)から分泌され、甲状腺を刺激し甲状腺ホルモンを分泌させる作用を持つホルモンです。女性の数%の方に甲状腺機能の異常が見つかります。甲状腺機能に異常がある場合には不妊症や流産の原因となることがあります。TSHの上昇は甲状腺ホルモンの低下(甲状腺機能低下症、橋本病)を意味し、TSHの低下は甲状腺ホルモンの上昇(甲状腺機能亢進症、バセドウ氏病)を意味します。
エストロゲン(卵胞ホルモン、女性ホルモン)
↪︎卵巣にある卵胞からその発育に伴って分泌されるホルモンです。子宮の内膜を厚くし着床に備えます。月経時の基礎値については低すぎても高すぎても卵巣機能の低下が疑われます。
プロゲステロン(黄体ホルモン)
↪︎排卵後の卵胞に形成された黄体より分泌され妊娠を維持します。
低いと不妊や流産の原因となります。
抗ミュラー管ホルモン(AMH)
↪︎いわゆる卵巣年齢を調べる検査です。卵巣に残っている卵子の数を反映します。この数値が年齢平均値に比べて低い場合は体質的に元々少ないか、卵巣の老化が早いことが考えられます。
抗核抗体
↪︎免疫病の有無を調べます。免疫病は不妊症(受精障害)や流産の原因となることがあります。
風疹抗体
↪︎風疹に対する抗体の有無を調べます。妊娠初期に風疹にかかると、胎児に先天性風疹症候群(難聴、白内障、心臓病)が発症する可能性があります。
ざっくりとゆうとこの辺りですかね。任意になるかと思いますが、献血カードがない方は血液型も調べます。
しかもこれ実は項目によって採血(血液検査)する周期が決まっているんです。
受診した際にスケジュールの説明があると思うのでざっくりですが
月経中にする検査や、月経中以外でする項目があります。
そして1番気になるかと思います、
金額なのですが、、、予想通りかなり高額です。
一部保険適用の項目もあるのですが、
ほぼ自費です。
みなさん、クリニックで自費の意味わかりますか?
自費とゆうことは自由診療なので要は歯列矯正や美容整形などと同じようなもので
こうゆうのってどこも価格がバラバラですよね?
そう、クリニックが価格を決めるのでそれぞれクリニックによって金額に差があるかと思います。
ちなみにうちの院長はかなり良心的な価格で
かつ、結構な項目を保険適用に出来る限りはしていました。
大体3万〜5万はかかると頭に入れておきましょう。
きっとこのホルモン検査が不妊治療を始める方の1番最初の金銭的な壁だと思います。
しかし、もし一年以内に血液検査をしたことがありましたら必ずデータを持参しましょう!
省ける検査があるかもしれません!
しかし大事なのは1年以内とゆう事。
基本的に血液検査データの有効期限?は1年なんです。なので、1年後もしまだクリニックを卒業出来なかった場合はやり直しの可能性が高いことも
頭に入れておきましょう_φ(・_・
お薬手帳を持参とゆうのは、もしなにかお薬のアレルギーや服用中のお薬があった場合
医師や看護師が把握するために持参しておいた方が良いでしょう!
ざっくりとご説明しましたがいつもは直接患者様とマンツーマンでお話ししていたので
なかなか文字にするのは難しいですね_:(´ཀ`」 ∠):
少しずつの更新で申し訳ないですが
お付き合い頂きありがとうございます!
次回も受診前の準備についてご説明しますね